居酒屋　かくのだて

この博多人形は、一見すると、店の片隅に置かれた普通の博多人形なので、何年もの間、誰もが気にする事は無かった。
しかしある特定の位置から見ると、まるで別の人形の様に生き生きした不思議な妖気を発していたのだ。

昨年の大震災の直後の三月、女将がクモ膜下で突然倒れ、皆が再起不能だろうと思うほどの大手術だった。その時の執刀医も後遺症はあると言っていたからだ。
ところが不思議な事にこのHPの写真の通り三ヶ月後には何の後遺症もなく元気に復帰して働いているではないか。脅威的な生命力である。

このHPの製作者としては、この人形の魂が女将を救い店を守ったのではと思うようになった。それほどの妖気を感じるからだ。

事の真贋はさておきこの生きている様な姿を見る一見の価値はあるのだから、ついでにこの人形を女神と思って願を掛けて見てはどうだろう。

文・Photo EMUNI

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